2011年12月27日

 毎年大晦日の鐘突きの後(境内に来た人が突きたい放題)本堂で修正会(しゅじょうえ)といって元旦のお参りをするのですが、その後に甘酒を振舞わせて頂きます。

 甘酒をつくるのは、12月25日頃の寒い朝。 何故寒い朝かというと、作業中に入り込む雑菌を少なくするためです。

 で、今年は古古米を使ったため、水分を多めにお米を炊き、さらにお湯を加えてみたのですが、これがなんと!

 普通はとろーりとほぼ半固形状の甘酒の素ですが、なんと液状でしかもぶくぶくと発酵してきてしまったではありませんか!

 このまま放置していたらどぶろくのできあがりだよ>< 

 というわけで、早速火入れをしてパスツール法で発酵をストップさせました><

 例年、砂糖など入れなくても甘くて胸焼けするほどのものができるのですが、今年は乳酸菌と酵母が糖を使ってしまったらしく、全く甘くない、むしろプレーンヨーグルトのようなものができあがりました(´∇`)

 お砂糖を足してのむと、ドリンクヨーグルトみたい。胃腸の調子がよくなってしまった(爆)

 いつもと違うことすると違ったものができあがるんだなあ。微生物っておもしろいね。

 でも、例年とあまりにも味が違うんだけど、どうしよう^^; まあ、レアな味ってことで通すかな^^;;;


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この記事へのコメント

1. Posted by 梅麹   2011年12月28日 11:45
麹と聞いたら黙っちゃいられない人がやってきましたよ(ノ∀`)
例によって、甘くない麹に凝り続けてます…

塩麹をつくるのに、試しに「減塩用の塩(ナトリウムの一部がカリウムに
なっているらしい)」を使ってみたところ、
甘味も塩味も出ず、なんだかとってもすっぱい謎物体に変身されました@@?

…と言う話を化学系の友人に話したところ
「人間の味覚で同だと思っても、
そもそも化学組成ちがうから^^;」と笑われ、
どうやら「塩麹=麹3+塩(塩化ナトリウム)1」のバランスが、
麹以外の菌が増えない結構重要な条件らしいことが判明…

塩が少なければヘルシーになるだろうとかいう発想は人間の浅知恵であって、
麹様は別の基準で生きてらっしゃるということを、私も実感したところですよよよ><


それにしても…発酵系で失敗作が出来上がると
「これは、発酵してるんだろうか、クサッテルんだろうか@@;」
と悩んで、扱いに困りますね…
納豆とかお酒とかヨーグルトとか発明した人は偉いよ;;
2. Posted by 猫乃たまご   2011年12月28日 19:18
☆梅さん

 塩麹、実はまだ作っていないのですが、身近にもファンがいます^^ 
 塩麹で漬けたお漬物は実は私にとってはメジャーなものだったり。

 それにしても、同じミネラルを舌で感じるからということで、減塩用の塩はMgCl2やKclをNaClと置き換えることが多いのですが、それが目的以外の微生物の発生に影響してくるというのはおもしろいですよね。

 パンだって元々は発酵させずに生地をそのまま焼いていたのが、ナマケモノの人が一晩放置して膨れ上がったところから今の形になったのですから。

 まあ、発見の影に死人は沢山いると思いますけどね>< 例えば麹はアスペルギルスという仲間なんですが、これは七面鳥X病などを引き起こす猛毒を作る奴が多いんですよねー。日本の麹だけじゃないんでしょうか。食べても無害なものは。

 沢山の犠牲者に合掌しつつ、いただきまーす><

 ところで、すっぱくなった塩麹ですが、塩をさらに加えて浅漬けなどに使えるかもしれないですよよ?

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