2011年05月22日

 そこはいつも暖かく、食べる心配のないところだった。望めば何もかもが手にはいり、何ものからも守られた楽園。遠い先祖が「いのちのカプセル」に乗ってたどりついたこの地で私たちは生を謳歌していた。
 目が覚めるとそこには沢山の仲間が穏やかに暮らしている。私たちはいつも気の向くままにあたりを散策し、疲れたら休み、手を伸ばして壁を手にとり空腹を満たし、やがて眠りにつくのだ。
 たまに冒険心のあるものたちが遠くまで足を運び、そこで目にした外の世界のことを教えてくれる。私たちはまだ見ぬその世界に想いを馳せ、そしてまた「いのちのカプセル」に乗って遠い地へ散る有志に希望を託す。
 幾千幾万ものカプセルは、最果ての地より旅立ち新たな楽園を求めてばらまかれる。もう思い出せない程遠い昔から、ずっと私たちはこんな暮らしをしている。そしてずっとこの暮らしが続くのだとだれも思っていた。そう。あの日までは。

 異変は最初に食事をとった仲間からはじまった。いつものように暖かく守られた場所で栄養を摂取した友が突然動かなくなった。静かに。振り返ると周囲は死体で溢れ帰っていた。あれほど沢山いた仲間の中で息をしている個体が数える程にしかいない。
 みな苦しんだ後もなく、ただそこに横たわっていた。まるで眠っているかのように。

 どうしていいのかわからない。どうすればいいのかわからない。ただ、外界から守られた生ぬるい生活の中で、摂取できるもの全てが毒されてしまったという事実に我々は混乱した。
「そうだ。いのちのカプセルだ」
 と誰かが言い出した。生き残った仲間たちは、寄り添うようにして最果ての地を目指した。途中で我慢できずに壁をひとくちかじった仲間がゆっくりと倒れていく。それにかける言葉も裂く時間ももたず、ただ黙々と私たちは最果ての地を目指した。

 最果ての地は私の想像を絶する程に遠かった。この地まで赴いた個体がそこでいのち尽き果てるという話も十分に納得がいくほどに。たどり着いた私たちは、残ったいのちをカプセルの中に託した。カプセルは旅立つ。まだ見ぬ楽園へ。私たちの夢と希望と種をのせて。

                            終わり


 ……。この春、どうもギョウチュウにとりつかれたらしくて……。
 昭和の昔は薬局で簡単に手にはいった「虫下し」は今はそんなに簡単に手にはいらないものになってしまっておりました。というのも、寄生虫なんて今の人はあんまり飼っていないからです。昔々はギョウチュウ検査に引っかかった子がひとりでもいればクラス全員に虫下しが配られたものらしいのですが、今はあんまり使われてないということで製薬会社さんも製造しているところが少ないらしいのですよ。
 仕方がないのでネットで虫下し購入して飲みました。

 ギョウチュウは人間から人間への感染が可能なのと、有機栽培などの流行などで、現在先進国では1割から2割の人が飼っているらしいです。 ……こんなところで流行なんて追いたくなかったわ(ノ∇`) 

 さて、世の中には「寄生虫ダイエット」とかいうものや、「寄生虫がいると花粉症やアレルギーになりにくい」などというお話が溢れております。
 この春私は悲惨なくらいひどい花粉症に苦しめられましたし、体重は増えました。

 「喰われ損」とはこのことかと悔しい思いでいっぱいです。

 くぅ;w;



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この記事へのコメント

1. Posted by 加賀坊   2011年05月23日 10:34
ギョウ虫ですか・・・w

>世の中には「寄生虫ダイエット」とかいうものや、「寄生虫がいると花粉症やアレルギーになりにくい」などというお話が溢れております。

「寄生虫博士」の藤田先生がいってはりますね
体の仕組みを考えると「うそやろー」と言えない部分もあるんじゃないかと思いますね
本来は、寄生虫が出す物質に体の免疫細胞が反応して防御しようとする、と聞いたことがあるような・・・
寄生虫がいないと、敵がいないので「体が過剰反応する」ようですね
ちなみに、日本に元々いたサナダムシは今は絶滅したそうですが、日本にいたサナダムシは、体内で飼っても特に悪さをしないそうなのですが、今いるのは西洋にいるサナダムシなので、人間が飲むと下痢などの症状があるとか

まぁ、人間も生き物ですから、体内にこういうのがいるのが普通なんでしょうね




2. Posted by 猫乃たまご   2011年05月23日 11:51
☆加賀坊さん

 ええ。ギョウ虫なのです;;

 藤田博士の本は大変おもしろく、読んでいると私も一度はサナダムシを体内飼育してみたいという気持ちになってしまっていました。
 ですが、以前回虫を体内飼育していた実家の犬や、サナダムシを腸内で育てていた猫などを見ていると、明らかに寄生虫がいない時の方が元気ではつらつとしていました。私も、虫下し飲んでからの方が体調がいいです(爆) なんというか食欲が異常になるんですよね。余計なものまで養っているから当然なのかもしれません。食料が豊富にある現代日本ではむしろ太ってしまいます;w;

 何事もほどほどということなのでしょうが、まあ、あれですよ。自分にあった生活って大事だなあということで^^;;;
3. Posted by 神楽舞   2011年06月16日 23:39
ギョウ虫は出会ったことないなぁ。
その代わり、シラミはの卵は見たことがあります。
シラミの薬を買ってこいと言われたので、薬屋で買ったら、
病院でもらった薬と同じだった。

普通は、病院の方が強い薬なのに、薬局で売ってるのと
同じとは・・・いいのか悪いのか考えさせられます。

モデルの方は寄生虫を飼ってたりしますね。
その方が栄養の吸収が悪いので楽にダイエットできるそうです。
4. Posted by 猫乃たまご   2011年06月22日 16:56
☆神楽舞さん

 おおっとこっちのコメントのレスが遅れて失礼しました><

 さてさて、シラミはプールの時に結構な確率で出てきますから、いまだメジャーなんでしょうね。

 まあ、病院も薬品メーカーから買ってるわけですから、同じ薬ってこともあるんでしょうね。駆除系は特にそうなのかもしれないです。

>モデルの寄生虫

 寄生虫もつきあい方と体質によるのかなあって思います。私は寄生虫を飼って太りました;;;;;;


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