2008年10月21日

 朝、班会議が終わった後、超ダッシュで西山別院本堂へ。もちろんお経本に仕込む為に!!

 色々ハプニングがありながら時間ギリギリまで高僧和讃本に付箋を貼り続ける私。

 

「そんなに緊張せんでも、調声さんのところ以外は口パクでいいから。俺たちが支えるから」

 と、他の内陣出勤のみなさんに言っていただいてすごく気持ちが楽になる。

 そして迎えた晨朝勤行。

 多分きっと上手くいった!! 沙羅(さわり:お内陣にある鳴物)を最初、いつもダーリンが鳴らしているように中心から右側に向かって鳴らしたら

「調声さん、沙羅は自分の方に打ってください」

 と注意されたり、途中でどこまで進んだかわからなくなったり、3重のところで一瞬声がかすれてやりなおしたり、二字仮名を適当に発音して一度注意されたりとかしたけど、先生は後ろに待機してくださっていたし、何より内陣のみんなに支えてもらってなんとか終了。

 ほんとに支えられたって感じでした。ううう;; ほんとにありがとうございました;;;;

「願以此功徳?」まできたとき安心しすぎてお経本を置くの忘れて、後ろの先生につつかれあわてて置いたりとかしながら終了。

 全身ガチガチに緊張していたせいか、いつもなら足が動かないのに、この時はすっと立ち上がることができたヽ(*´∇`)ノ

 はー やれやれ。あまりにもほっとして習礼が終わった気持ちになる。得度式はこれからだというのに(笑)

 そして勤行が終わると、いつもなら先生から諸評があるのに、この日はスルーでそのまま得度式の練習へ! 軽く寂しい;;

 得度式の時の並び順へ。そして、1拝(正座から合掌→蹲踞→起立→蹲踞→正座)、3拝(1拝の正座までを3回)、塗香をもらう時、塗香を塗る動作、ご門主からおかみそりを受ける時、などの練習をする。

 9日目に得度式の並び方が決められ、各班からひとりずつ1列目に選出されて(成績のいい人かも?)それぞれ特別な役割が与えられる。2班からはEちゃん♪

「自分は他の人と比べたら作法が遅れがちだと思う人は挙手してくださいー」
 と先生が言われ、並び順を変更したのだが、その時、大谷本廟で代表焼香にあたったEちゃんは大きく手を上げていた。が、k藤先生は違う方向を向いていて気づかれないという憂き目に…^^;
 そして、やっと気づいてもらったと思ったら
「ああ。大丈夫ですから」
 と一蹴^^;;; がんばれEちゃん!

 そして、O江所長による「まとめの講義」
「私は今までの講義を見てきたわけではないので、まとめと言われてもそうはならないと思いますよ」
 と言いながら講義を進められたのだけれども、

 いきなり名簿をぱらぱらさせて指名され
「あなたは何の為に生きているの?」
 と問われるすごく現場に近い講義だった。

 その後3F講堂で得度式習礼。式務部のM園先生の丁寧な指導の元、仕上げを行う。が、先生の声が丁寧すぎ…平伏して「領解文」をみんなで言う時寝落ちして冷や汗をかいた。

 この領解文は、平伏状態ですさまじく大声を出し、みんなでそろってこのページの一番下にある文章を言わなければならないのだが、どこで息継ぎをそろえるかがキーとなる。
 そこで1班から「息継ぎするところをそろえよう」という提案が7日目の班次長会議で持ち出され、

「えーよだきいー。誰か考えちくりんかのー」
 と大分弁で考えた私はまんまとそれを他の人に押し付けることに成功。そして8日目の就寝勤行で全員にそれが行き渡ったのはいいが、自分では全然覚えていないというお粗末さなのだった。

 でも、みんなそれは大体同じような状況だったらしく、決めたのより微妙に細かく切れてしまったのだけど、それでも声がそろったんだからそれでいいよね!

 習礼が終わったら昼ごはんの後、大掃除を1時間して軽く汗を流す程度に15分入浴があり、準備して出発。

 そしていよいよバスに乗って本願寺へ!!

 夜に得度をうけた親鸞聖人にならって、本願寺派の得度式は夕方4時から、本願寺阿弥陀堂(現在は仮に「総御堂」)で、戸を締め切り蝋燭の光だけで行われる。明るさや雰囲気で言えば、披露宴のキャンドルサービスとか、バースデーケーキの蝋燭に火をつけて部屋の明かりを消した状態というか、なんかそんな感じ。

 そんなほのかな明るさの中で、体に塗る香を配ったり、ご門主さまに頭にかみそりを当てて頂いたりするのだから緊張感も感動も増すという儀式なのだ!

 で、バスに乗り込むが、10日ぶりくらいに外に出るのがとても不思議な感覚だった。

 バスの外に見える外の世界。何気なくみたガソリンスタンドで、ガソリンの値段が155円に下がっているのを見てびっくりする。10円くらい違ってるよコレ。

 さあ、いよいよバスが本願寺についた。得度式だー! というわけで「その2」につづく!!


 ☆おまけ☆

 領解文(りょうげもん) / はみんなで決めた息継ぎ

 もろもろの/雑行雑修(ぞうぎょうざっしゅ)/自力のこころをふりすてて、/一心に阿弥陀如来、/われらが今度の一大事の後生(ごしょう)、/御(おん)たすけそうらえと/たのみもうしてそうろう。
 たのむ一念のとき、/往生一定(おうじょういちじょう)/御(おん)たすけ治定(じじょう)とぞんじ、/このうえの称名(しょうみょう)は、/ご恩報謝とぞんじ/よろこびもうしそうろう。
 この御ことわり/聴聞もうしわけそうろうこと、/ご開山聖人(かいさんしょうにん)/ご出世のご恩、/次第相承(しだいそうじょう)の/善知識(ぜんぢしき)の/あさからざるご勧化(かんけ)のご恩と、/ありがたくぞんじそうろう。
 このうえは/さだめおかせらるる御おきて、/一期(いちご)をかぎり/まもりもうすべくそうろう。



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